いま外交がガチで荒れてます。
中国の王毅外相がモスクワでロシア高官(ショイグ安保会議書記など)と会談し、「日本に関する問題で戦略的なすり合わせを行い、高いレベルの合意に達した」という趣旨が報じられました。さらに中国側は、「日本軍国主義の復活を図る企てに断固反撃」といった強い表現まで持ち出しています。
これ、ニュースとしては「また強めの発言か」で終わりそうなんですが、今回のポイントは“中露が同じ方向で足並み揃えてきた”ところ。火種は台湾有事をめぐる日中の緊張で、国連まで巻き込んだ“言葉の殴り合い”が続いています。
◆ 何があった?(最短まとめ)
- 中国の王毅外相がロシアを訪問し、ショイグ氏やラブロフ外相らと会談
- 中国側発表として、「日本関連の問題で高いレベルの合意」に達した趣旨が報道
- さらに「日本軍国主義の復活に反撃」など、歴史カードも切って圧を強める
◆ 引き金は「台湾有事」発言(ここが根っこ)
今回の流れは、台湾有事が日本の“存立危機”になり得るという日本側の答弁・発言をめぐって、中国側が強く反発してきたところから加速した形です。
中国側は国連ルートでも動いており、国連事務総長宛ての書簡に関する報道・発表が出ています。つまり、ただの口ゲンカというより、国際舞台で“日本を外から締める”構図を作りに来ているのが嫌なところ。
◆ 今回いちばん怖いポイント:「中露で対日をパッケージ化」
王毅外相の訪露は、ウクライナ情勢など別テーマも含む大きな外交イベント。でもその中に、対日メッセージが“明確に混ざっている”のが今回の特徴です。
- 「日本の極右」「再軍備化」などの言い回しで日本を牽制
- 中ロが“第2次大戦の戦後秩序”を盾に、歴史問題フレームで正当化
- 台湾問題ではロシア側が「一つの中国」支持を強調
◆ 時系列(ここだけ押さえれば追える)
- 2025年11月上旬:台湾有事をめぐる日本側発言が注目され、中国が反発
- 2025年11月下旬:中国側から対日警告・論説強化の報道が続く
- 2025年12月2日:王毅外相がモスクワでショイグ氏らと会談(対日で「合意」報道)
- 2025年12月3日:各社が一斉報道、話題が拡散
◆ で、これからどうなる?(注目ポイント3つ)
- 国連など“国際機関ルート”での動きが増えるか(声明・書簡・共同歩調)
- 対日批判が「台湾」だけじゃなく他案件へ広がるか
- 欧米(特に欧州)を巻き込む“世論戦”に発展するか
◆ まとめ:これは「ニュース」じゃなくて“前哨戦”かもしれない
今回の件は、単なる一発の強いコメントではなく、中露が同じ方向で対日メッセージを強めたのがポイントです。
台湾有事をめぐる言葉の応酬が、国連レベルの“外交戦”に寄ってきている以上、次に来るのは「声明」か「共同歩調」か、それとも別のルートか。動きが出たら一気に局面が変わるタイプの話なので、続報には要注意です。
あなたはこの流れ、どう見る?
「ただの牽制」なのか、それとも「本格的な包囲網づくり」なのか…。
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※本記事は報道・各社公開情報をもとに整理したもので、評価や立場を断定する意図はありません。


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